黒島は太平洋戦争末期、沖縄へ向かう特攻機が不時着した島で、毎年東シナ海を眼下に望む平和公園では「三島村特攻平和祈念祭」が開かれ、隊員の遺族や島民ら約100人が平和への祈りを捧げます。平和公園には不時着した特攻隊員・江名武彦さんが戦友と慰霊と平和の祈りを込めて建立した特攻平和観音と平和の鐘があります。

夜には島の婦人会が腕をふるった郷土料理と焼酎で島民と遺族が親交を深めます。高齢化で戦争体験者が減る中、歴史を後世に伝える目的で村などが平成16年から記念祭を5月に開いています。