施餓鬼舟は、大豊町の無形民俗文化財に指定されているお祭りで、吉野川などを舞台に川で亡くなった人や無縁物を弔うために、ちょうちんを付けた船を川に流す行事です。

もともとはお盆の送り火が変化したものといわれており、旧暦7月16日や新暦の8月16日など地域(9地区)によって開催時期が異なりますが、鎮魂の気持ちは全てに共通しています。

宵闇に包まれる午後7時過ぎ、約100個のちょうちんを付けた施餓鬼舟が静かに河原を離れていきます。