広島県の街の中心にある袋町公園では、毎年11月上旬に「大イノコ祭り」が開催されます。このお祭りは、平安時代から伝わっている、収穫を祝い、子孫繁栄を祈り、石につないだ縄を持って地面を突きながら練り歩くお祭りで、西日本を中心に各地で開催されています。特に広島県では、江戸時代に3度も大火事が起こったことから、火の用心の意味も込めて、熱心に行われてきたそうです。

近年では、少子化や道路が傷むからという理由からこの祭りは廃れた地域も多い中、広島では日本の伝統行事を後世に繋げ、みんなで楽しめるものにしようと2014年から袋町公園で大規模な亥の子祭りが行われるようになりました。