「御田植祭」は岡山県津山市一宮にある中山神社の春季大祭です。
中山神社は707年創建の美作国(みまさかのくに)の一宮で「中山造」と呼ばれる独特な構造をしており、市の重要文化財に指定されています。
祭神は八咫の鏡を作ったとされる鏡作神(かがみつくりのかみ)で、牛馬の守護神として崇敬されています。

御田植祭で見られる鍬振り神事は、白装束に黒烏帽子を身につけた氏子十数人が鍬を振り回して苗を植える仕草を舞う、鎌倉時代より続く神事です。
笛や太鼓の鳴る中、五穀豊穣を祈願して鍬振りや獅子舞が奉納されます。
境内には屋台が立ち並んで多くの参拝客で賑わい、だんじり(神輿)の巡行も行われます。