静岡県富士市の毘沙門天妙法寺は、「節分会」の豆まきスポットとして人気が高く有名です。

三万八千坪の寺領は戦国時代に武田氏の東海道進出の砦となり、また、これを受けて徳川頼宣公 (徳川家康側室お万様の御長子即ち徳川御三家紀州公)が長く駐留されたこともあいまって 「出世本懐の地」と呼ばれています。

主神毘沙門天像は聖徳太子の御親作と伝わり「太子両肩上湧現の尊像」と言って聖徳太子の肩の上に立たれた像で、珍しい様式です。

普通の像が悪鬼をふんまえているのに対し、この像は聖徳太子すなわち我々人間の上に毘沙門天王が立って常に護ってくださるという開運の「守護神像」です。