虫探神事は、美保神社に伝わる数々の社宝を虫干しする神事です。午前3時という暗闇の中、宝物の面や鳴物などを本殿内から取り出し、鞨鼓(かっこ)・太鼓・つづみなどの乱拍子の神楽が奏でられ、神霊の依り代である「面」を着した巫女が舞います。参列者が拝礼を行った後、宝物を殿内へと戻します。

ここでいうところの「虫」は物理的な虫ではなく目に見えない「虫」の駆除で、この日だけの神楽や神事が奉納されるほか、普段は非公開の神具奉納品を拝観できる貴重な機会でもあります。