津島神社の「開扉祭」は古くは由貴供祭(ゆきのくさい)と称し、葭(あし)で作られた2本の大松明(直径1メートル、長さ10メートル)は東大鳥居前で火を灯され、50名の消防団員によって担がれ、2本同時に楼門を潜り抜けて拝殿前に整列します。

2本の大松明の間を神職が奉幣を先頭に拝殿に進み、大松明の灯りの下、本殿内陣に特殊神饌を供えて神事を執り行います。

この祭りは津島神社の中では「天王祭」に並ぶ重要な祭りで、火で災いを清め氏子崇敬者が新しい春を迎える事ができます。古来より、松明の燃え残りは田の虫除け、雷除け、歯痛除けに効果があると言われ、参拝者は争ってこれを持ち帰ります。