「前熊天王祭り」は多度神社に合祀されている津島神社のお祭りで、400年近い歴史があります。
江戸末期に悪疫・凶作が続いた折、山車と山神楽を奉納し、無病息災・五穀豊穣を祈願したという口伝が伝わっています。

日が沈むころ、津島神社の灯明を上げて祭りが始まります。
前熊の出しの提灯に火が灯り、山太鼓が奉納され、打ち囃し太鼓も山車のある多度神社に向かいます。大太鼓や小ばちを竹竿で吊って演奏しながら歩く道中には、地元の子ども達が描いた角行灯が並び参道まで続きます。