初盆を迎えた家の霊を慰めるために行われている遠州大念仏のうち、庄内地区に伝わるのが「呉松の大念仏」です。県の無形民俗文化財に指定されており、昔からの形式が今に引き継がれていて素朴ながら大念仏本来の供養の気持ちが胸に響きます。

念仏と歌枕を唱和した後、「アラッセー」の音頭で高唱念仏が始まり、お囃子がこれに唱和します。華やかな内に一抹の哀愁を感じさせる盆行事です。

1965年頃後継者不足で一時途絶えましたが、1999年に復活し、今も続けられています。