沼津市千本浜公園の長谷寺は、漁師たちが信仰していた「十一面福聚自在天観世音菩薩」様を御堂に安置したことに始まりました。

長谷寺の「春の観音大祭」では、駿河湾内を航行する漁船などが目安にしたとされる幅13m、長さ30mの130反の帆布で作られた「観音大曼陀羅(まんだら)」が開帳されます。

この曼陀羅は、その昔航海の難所熊野灘、遠州灘などの航海安全を念願され、船主がその無事帰還のお礼にと、船の命の綱と頼む帆に十一面観音菩薩様のお姿を写して奉納したのが始まりと伝えられています。