田原の御田は毎年5月3日に多治神社で行われる、歳時記で重要無形民俗文化財に指定されています。

田植えが始まる時期の前に、一年の稲作の所作を演じて、稲が順調に育ち実り豊作を祈願します。
全国各地でも同様のものがみられますが、籾の準備から稲刈りまでを一貫して行うのはここだけです。

田原の御田ではまず祝詞奏上などの神事が行われ、作太郎・作次郎と呼ばれる二人の立会人の狂言風の、軽妙な所作が見ものです。