精霊を送り出す事を目的としている市川の鍋づる万灯は、松明でその役目を行使しています。
大人数人で担ぐ量の松明を万灯山に運びだし、それを一定間隔で円を描くように配置していきます。
これを専用の添え木で結んで一つの松明に火を灯すと、連鎖的に明かりが灯っていく様子が確認でき、このイベントの中で最も盛り上がる瞬間になります。

名前の由来はこの燃え上がる形が鍋弦の形に似ている事から来ています。
記録上で確認できるのは平安時代の頃からで、現代ではその時からご利益のある精霊がいるという認識が広まり、今では愛知県の人気イベントになっています。