能登にキリコ祭りは数あれど、「塩津かかり火恋祭り」ほどロマンチックな祭りはなかなかありません。

山の男神・日面神と海の女神・唐島神がそれぞれの神社で神事を終えたのち、船に乗せらた神輿と奉燈(キリコ)を無数の蓮の葉の流し火が導きます。
その先に待つ海上の篝火(かがりび)で二神は出会い、その周りを三周する間の逢瀬のバックには打ち上げ花火が上がります。

見る人々は二神の束の間の再開に思いをはせつつ、来る秋の豊穣を祈るのです。