春日若宮おん祭とは、春日大社の境内にある若宮神社の例祭です。
平安末期の保延2年(1136年)、時の関白・藤原忠通が天下泰平・五穀豊穣・万民和楽を願い大和一国を挙げて執り行って以来、長い歴史の中で1度も途切れることなく行われています。

奉納される神事芸能は多岐にわたり、真夜中に行われる厳粛な神事もあります。昭和54年には国の重要無形民俗文化財に指定され、日本の伝統文化や風俗を今に伝える存在です。

おん祭は、基本的に12月15日~17日の中心的な神事のことを呼ぶ名称となっており、その中でもとりわけ17日には、平安から江戸時代に至る古式ゆかしい時代行列である「お渡り式」などの主要儀式・行事が行われます。