福岡県の筑後市溝口地区矢部川のほとりにある「竃門神社」では毎年12月3日に例祭として「きせる祭り」が開催されます。

きせる祭りは戦国時代に溝口の城主が戦で敗北した際に逃げ込んだ竹やぶで竹を切ってタバコを詰めきせるの代用としたという伝承から習い行われる伝統行事で先祖の苦労を偲び五穀豊穣や子孫繁栄を祈ります。

当日はその年の当番の家で30cmほどの青竹のきせるで刻みタバコを吸い、前日の夜に矢部川にて身を清めた男たちが炊いたおこわや郷土料理を食べ酒を酌み交わしながら先祖を偲びます。

その後、参加者は払い水やほうき、天狗のお面やのぼりを持ち竃門神社まで練り歩きます。