毎年10月上旬に行われる稲爪神社の秋祭りは、宵宮と本宮の2日間にわたって執り行われています。
古くは「稲妻大明神」と呼ばれていたこの神社は、異国から攻めてきた軍隊を稲妻と共に現れた鉄人が討伐し、村を救ってくれたという言い伝えが残っています。

この伝説をもとにしたこの秋祭りは、この村を救った鉄人役の男が、伝説通り牛に乗って現れます。
顔にはおしろいを塗り、笠をかぶったその姿は人々の目を惹き、神社周辺の往復を見物する人々でにぎわいます。

また、数種にわたって執り行われる獅子舞の奉納も見どころの1つ。
それぞれに違った舞を見ることができます。
中でも江戸時代からこの地域に継承されてきた、「大蔵谷の獅子舞」は全国でも珍しい獅子舞。
高いだんじりの上で披露される技の数々や、人の肩の上で身軽に繰り広げられる技は圧巻です。