岩手県の下閉伊郡に位置する、本州で最も面積が広い町、岩泉町では、毎年8月のお盆の時期に「救沢念仏剣舞」が行われています。救沢念仏剣舞は、岩手県の主な剣舞の一つで、戦国時代のころ京都の方から高貴なお方がこの岩泉に逃れ、何年も経たぬうちに亡くなられたことから、黒森山周辺の部落を中心としてその方の霊を慰めるために剣舞などを踊ったことから始まったものと言われています。

毎年踊られるこの剣舞は、20種類の踊り方があり、お盆に迎えた先祖の霊を慰めることを目的として、現在も不味庵や役場小川支所広場などを中心に踊られています。