道場は和歌山県日高郡にあります天台宗の寺院です。新西国三十三箇所観音霊場の第五番札所です。創建は西暦700年頃文武天皇の勅願によるものと伝わっています。当時は大伽藍を備えた大寺院であったが行ったん衰退したが、10世紀には再び繁栄し、現在に残っています。国宝の千手観音菩薩、日光菩薩、月光菩薩はじめ、数々の重要文化財が保存されています。

道成寺といえば、能や歌舞伎で知られる安珍清姫の伝説があまりにも有名です。清姫に思いをかけられた熊野詣の修行僧安珍が、清姫から逃れるために道成寺の鐘の中に身を隠したが、日高川を渡るために蛇に化身した清姫がその鐘に巻き付き鐘もろとも安珍を焼き殺してしまったと伝えられています。