宮城県北部にある加美町中新田地区は、早春から初夏にかけ奥羽山脈から吹き付ける強風のために、大火に見舞われることが度々ありました。
この地区に室町時代から伝わる火伏の舞いは「雲は龍に従い、風は虎に従う」の中国の故事に習い、虎の威を借りて風を鎮めようと稲荷神社の初牛まつりに虎舞を奉納、火伏を祈願したのが起源とされています。

お囃子にのって、町内を色鮮やかな山車と虎が練り歩き、各家の防災と家内安全を祈願します。
花楽小路祭典本部前では、高屋根に上った数匹の虎が、勇壮な舞を披露します。