海神神社で、毎年旧暦の8月5日に当たる日に盛大に古式大祭が執り行われます。大祭で命婦(みょうぶ)の舞という舞が奉納されます。

「みょうぶ」とは女性神楽師のことで、緋の袴に千早を羽織り白足袋姿で、手に鈴を持って舞います。踊り手の減少により受け継ぐ人も少なった貴重な奉納舞いです。

命婦の舞が奉納されると、3基のお神輿が白装束の氏子に担がれて長い石段を降り海岸側の御旅所に据える「お下がり」が行われ、神事のクライマックスでは、海岸にて”ズキ”と呼ばれる貝を海に放生します。