千栗(ちりく)八幡宮は、神亀元年(724)に創祀された由緒ある神社で、春の大祭のお粥試しの神事でも知られています。

米どころである佐賀では、各地にお粥についたカビで吉凶を占う神事が伝わっています。中でもこの千栗八幡宮に伝わるお粥試しは、日本三大粥祭にも数えられている歴史ある行事です。

その年の2月26日に粥を炊いて神器に盛り、箸を十文字に渡して筑前、筑後、肥前、肥後の4か国に国分けし、そのカビの生え具合から農産物の出来具合、地震、台風などを占います。