浮立（ふりゅう）とは、雨乞い・田祈祷や豊年感謝の意を表して奉納される神事で佐賀県や長崎県、筑後の一部に伝わっています。その語源は、平安時代の娯楽「風流」といわれ、笛や鉦、太鼓のリズムに合わせて踊ります。

宮野の浮立もその一つで、毎年9月23日に黒髪神社の境内で宮野浮立保存会によって奉納されています。中でも、鎮西八郎為朝による黒髪山の大蛇退治をテーマとして、それをおもしろおかしく見せる「蛇浮立」という演目が見ものです。