大入という地区でお盆に行われている「大入盆綱引き(大入かずらの綱引き)」は、毎年8月15日に行われているお盆の恒例行事です。

もともとの謂われは仏と鬼の綱引きで、地獄に落ちる亡霊たちを仏たちが救いたいと綱をなげ、それにすがる亡霊たちを逃すまいと綱を引き戻そうとする鬼との攻防のこと、そしてこれを現世のものが加勢しようと始まったことが大入盆の綱引きです。

町の人々が前日からかずらを集め、30mもの綱を作って神社に奉納し、綱引きが始まります。3本勝負のこの綱引きは、最後に審判がかずらを半分に切り、地獄の鬼を断ち切ります。また、勝利した側のかずらを使って土俵をつくり、こども相撲も開催されます。