みやま市にある上庄八坂神社では、毎年7月21日に「提灯ぞろえ」という献灯の神事を行います。これが「大提灯」です。上庄に祇園宮が造られたとき、貧しい武士が粗末な提灯と破れた傘をさして御神霊を迎えたことから、神を崇敬するその行為に感激して提灯や傘を奉納したというのが由来です。

「大提灯」は直径1m、高さ2.5mで、魚鱗や魚皮、虫の羽や貝殻などを材料に、人物や花鳥風月、風景などが鮮やかに描かれます。この提灯を竹に吊るして、市内を練り歩きます。沿道には「大提灯」を出迎える人が大勢集まります。