熊本県熊本市にある「玄宅寺」は、もともとは成趣園内にあったお寺で、忠利公に招かれた豊前羅漢寺の禅僧・玄宅和尚が「水前寺」として建てたもので、網利公の代になって今の場所に「玄宅寺」として移築されたといわれています。

この玄宅寺には、代々受け継がれる閻魔大王の御本尊と地獄絵図が所蔵されており、年に一度、7月16日の1日だけご開帳されます。7月16日は「地獄の釜のふたが開く日」ということで、閻魔様にお祈りする習慣があったようで、日頃の自分自身と向き合い、命の大切さを考える良い機会にもなっています。