日本の伝統芸能である能楽には、いくつもの流派があります。その流派のうちの一つである「能のシテ流」の流派である「喜多流」の能楽師であり、2008年に能シテ方として重要文化財保持者(人間国宝)に認定された友枝昭代による演目「厳島観月能」が、今年も広島県廿日市市の世界遺産として知られる「厳島神社」の能舞台にて行われます。

令和元年の今年、最初の厳島神社観月能として行われる演目は「鵺」です。昨年の「頼政」を受けて、その頼政の化け物胎児にまつわる演目となっています。秋深まる厳島を舞台に見る能楽は、はじめての方でも引き付けられるような魅力があります。