毎年10月、広島県大竹市の玖波地区で開催される「玖波祭り」では、江戸時代から地域住民によって受け継がれてきた伝統文化として「玖波宿本陣陣入りやっこ」が行われています。平成15年5月に指定文化財となったこの奴行列は、江戸時代に西国街道の宿場町として栄えた玖波宿の本陣に大名が入るときの案内の為「先払い」として行った所作が継承されたもので、「陣入やっこ」と呼ばれています。

この奴行列の見どころは、行列コースの要所で行う陣入りの所作「振込み」と独特の掛け声をかけながら行う箱や槍の受け渡しを行う所作で、勇ましく槍を振る姿はとても迫力があります。