広島県府中市にある仏教寺院「十輪院」は、厄除大師として人々の信仰を集めています。境内には、「珀明洞」と呼ばれる全長約100メートルの洞窟があり、33体の観音像が安置されています。

そんな十輪院では、旧暦の1月21日に初大師の縁日には伝統行事「火渡り秘法」が行われます。無病息災や家内安全を祈って護摩木を燃やした灰の上を裸足で渡るこの行事は、備後路に春を告げる行事として親しまれています。また、健康と幸福を祈願する厄除け、開運の荒行は誰でも参加することができます。