「渡り拍子」は岡山県や広島県の一部に伝承されている秋祭りの供奉楽で、重要無形民俗文化財に指定されています。

岡山県高梁市備中町にある鋤﨑八幡神社の秋の大祭で見られる渡り拍子は、頭には背の高い花笠を被り、真っ青な袴に襷を締めた装束姿で軽快に舞う華々しさが魅力です。
各地区から集まった総勢80名ほどの渡り拍子一行は町内の広場や民家を巡って所々で楽打ち(太鼓を踊り叩く儀式)を行い、集まった住民は五穀豊穣を祈願しながら祭りを楽しみます。
境内では湯立て神事や御神幸なども見られます。

岡山では他にも糸崎八幡神社や中山天神社で渡り拍子が行われています。