広島県の北広島町雄鹿地域は、1421年から8年続いたといわれる「雄鹿原合戦」の古戦場として知られている土地です。この戦いは、安芸の国太田・奥山庄の地頭栗栖と石見国今市城主福屋との領地争奪戦で、中祖の城岩は栗栖勢の拠点一帯は福屋勢が松の木にたいまつを結び、軍勢多勢にみせかけたという言い伝えがあります。

この「たいまつ攻め」になぞらえ、今年で19回目の開催となる「乙九日炎の祭典」では、地域内の道路約5キロにわたり「松明」を灯し、城岩と亀山八幡宮の社がライトアップされています。メインイベントとなる「大松明ねり回し」のほか、夏の夜空を彩る花火も打ち上げられます。