尾道市の灯ろう流しは、地蔵院の夏祭りとして斎行されるもので、会場は瀬戸内海の生口島と高根島を隔てる瀬戸田水道です。

当日は水道の両側の堤防にも灯ろうが飾られ、その間をろうそくが灯された約1000小物灯ろうが引き潮に合わせて流されます。灯ろうを流した後には、多くの提灯が吊るされた2隻の「精霊船」が会場で燃やされて先祖の供養をします。

海岸ではたくさんの人が静かに手を合わせている、夏の終わりの厳かな行事です。