八朔(はっさく)とは、旧暦の8月1日のこと。早稲の穂が実る時期であり古くから農民の間で、初穂をお世話になっている人に送る習慣がありました。八朔綱引きは、豊作や無病息災を祈願して綱引きを行う神事です。

綱引きに使うのは、住民たちが藁で作った長さおよそ50メートルの大蛇。これを引っ張り合って米と麦の豊作凶作を占います。鳥取県と兵庫県の一部に伝承されてきた行事ですが、現在ではとても珍しくなっています。