かつてこの地域に生きていた幕末のヒロイン、「お吉」。
お奉行様に命じられ、ハリスという名の米国領事にお仕えしていたお吉。
若干17歳という若さで苦労を重ねていたお吉ですが、その苦悩に耐え兼ね、ついにここ「お吉が淵」で身投げをしてしまいます。

亡くなったのも51歳という若さであったとされるお吉。
彼女の死を悼み、追悼の意を表する意味を込めて行われるのがこのお吉祭りです。

働くために恋人と別れざるをえなかったり、嫁いだ先ではひどい嫌がらせをされたりと苦悩の人生を歩んだ彼女には、現在も全国にファンがおり、当日は様々な地域の人が訪れるこの祭り。
演芸をはじめとする催しが多数行われます。

毎年命日にあたるこの日は、必ず雨が降るといわれており、彼女の涙を表しているといわれる切ないお祭りでもあります。