「八木沢番楽」は8月14日を幕開きとして、9月の末、稲刈り前には幕納めとして舞われる踊りで、昔は他村にも公演して廻っていたそうです。番楽の始まりは不明ですが、この舞は修験道を奉じた山伏たちによって行われていたものとみられ、山伏神楽だとされています。

八木沢番楽は裏表がある12演目・計24演目が継承されており、現在は「露はらい」「鞍馬」「曽我兄弟」「鐘巻」「鳥舞」の5つの舞が残されています。お盆には八木沢集落の大きな家の座敷でランプを灯して演じられ、番楽が行われると聞けば、八木沢だけでなく上小阿仁村の人々も集まってくるほどの人気だったそうです。