大物川といえば、かつて源義経が兄の頼朝に追われ、逃げ延びてたどり着いた地として知られています。
そしてこの川で、妾である「静御前」に別れを告げるのです。

そんな船出の様子を描いた能楽、「船弁慶」が生まれたのも、もちろんここ大物側。
この伝統を守るべく、毎年5月にはこの能楽を実際に上演する会が催されています。

特徴的な面をつけた役者たち。
少々怖さもある厳かなその能楽は、日本ならではの文化を実際に感じることのできる貴重な機会でもあります。