石清水祭は石清水八幡宮に於いて、最も重儀とされている祭典です。
上下賀茂神社の葵祭、春日神社の春日祭と共に、天皇陛下の使者である勅使が直々に差し遣わされる三大勅使祭のひとつです。

祭典は毎年9月15日に斎行されます。午前2時に山上・御本殿にて御鳳輦(神輿)3基に3座の神霊を奉還する儀式より始まります。松明や提灯の灯だけで八幡大神をお乗せした御鳳輦が約500名の神人と呼ばれるお供の列を従え、男山山上の御本殿から山麓の頓宮へとお下りになる「神幸行列」、徐々に帆空が明け行く静寂の中で斎行される「奉幣の儀」まさに平安絵巻から飛び出してきたかのような「動く古典」と賞され、大変優雅なのもであります。