奈良時代に起源を持つと言われている「いごもり祭り」は、「音無しの祭」とも言われ、天下の奇祭として京都府の無形民俗文化財の指定を受けているご神事です。

毎年、年が明けて最初の申の日から3日間に渡って行われます。
1日目には「風呂井の儀(非公開)」、2日目には大松明を先頭に祭場へ向かう「御田の儀」、3日目には竹で邪気をかたどった綱を引きあう「綱曳の儀」が行われます。

かつて祭りの間、住民は神を迎えるため、決して音をたてないように家の中に籠る事になっていたことから、このような名前が付いたようです。静まり返った冬の夜に、大きな松明を持って様々な儀式を執り行う様子はとても神秘的です。

京都の古いしきたりの残る貴重なお祭りを見に、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。