松山能とは、松山藩主酒井忠恒の時代で寛文の頃(1660年~)、江戸勤番の松山藩士が能楽を習得したことに始まった。350年余りの歴史がある伝統芸能で、昭和55年(1980年)に県の無形民俗文化財に指定されています。

明治維新後、武家から町方に伝わり、演能団体「松諷社」によって受け継がれてきました。年3回、「雪・月・花」の能と題して定期的な演能を行っています。

この時期の能は、夏の夜の美しい月に照らし出される能舞台で上演されることから「月の能」と呼ばれています。