山形の寒河江市に建つ慈恩寺は、寺伝時によるところ746年ごろに建立した千年以上もの歴史を持つお寺で、建造物や彫刻は、国の文化財にしていされているものが数多くあります。
ここでは毎年、9月の第二日曜日に「柴燈護摩会」が行われています。

柴を燃やし、成就・煩悩を滅するための祈祷を行う祭りで、山中の峰にある護摩炉にはうず高く柴が積まれ、山伏姿をした修験者がほら貝の音を合図に山を登ります。
導師は柴燈護摩法を修する間、柴に点火、燃え盛る焔の中に信者たちの名を書いた護摩札の祈願文を読み上げたのち投入し、諸願成就と煩悩滅徐を祈念します。

信者だけでなく、一般の参拝者のご祈祷も受け付けており、訪れた人も気軽に参加することができます。