「湯の花まつり」は、千葉県市川市の白幡天神社で毎年2月20日に行われます。境内の紅梅白梅が美しくさきほこります。

春を呼ぶ祭りと呼ばれる湯の花まつりは、大釜にグラグラと煮えたぎる熱湯を熊笹の大束でもって参詣者に振りかけ、一年間の無病息災を願う伝統行事です。安土桃山時代から伝わり今日では”奇祭”とされます。熱湯は盛大に撒かれ最後列まで飛んできます。かかった瞬間は熱いけれどすぐ冷めるので火傷することはありません。

神事の後、熊笹は参詣者によって持ち帰られ、一年間大切に祀られます。そして翌年の湯の花まつりの折に大釜の湯を沸かす火にくべられます。地元の女性たちによる里芋の田楽や甘酒のおふるまいがあります。昔ながらの素朴な味わいが楽しめます。