泥餅つきは、太良町の蕪田地区で毎年秋の彼岸に開催されている奇祭で、薬師さんのお通夜とも呼ばれています。

相撲やのど自慢大会といった余興の後、パンツ一枚の裸姿の青年たちによって餅つきが始められます。初めはごく普通の餅つきで、つかれた餅は各家庭に配られます。

その後、頃合いを見て臼の周りに赤土を入れ、水をまいて故意に滑りやすくしたうえ青年たちに力水が掛けられるため、泥まみれになります。

薬師如来と泥餅には村の平和を願うという言い伝えがあり、出来上がった泥餅は薬師如来に供えられます。