市川の天衝舞(てんつくまい)浮立は、佐賀県の重要無形民俗文化財に指定されている伝統芸能で、毎年10月に諏訪神社に奉納されます。

この浮立は、雨乞いや豊作への感謝を込めた神事で、舞人は三日月をかたどって雲龍を描いた直径約1メートルの「テンツキ」と呼ばれる大きな前立を身に着け、腰にござを提げた踊り手が大太鼓を打ち、五穀豊穣と平和を祈って舞います。

他にも、子どもたちによる棒術や笑いを誘う寸劇「にわか」などもあり、地区の老若男女がさまざまな役で参加しています。