梅雨が待たれる季節、鹿児島の夏の風物詩として受け継がれ、今も多くの人で賑わい灯篭の光で各所が彩られる「六月灯」が開かれます。期間中は鹿児島の県内神社仏閣で日程を違えてほぼ毎日どこかでお祭りが開かれます。ここ山田町の地元の神社、黒丸神社でも「六月灯」の灯篭が飾られ、当日は祭事が行われます。

旧薩摩藩だけで行われる六月灯は、自社や寺院に氏子や子供多とが和紙に様々な絵や文字を書いた物を張り付けた灯篭を奉納し、島津19代藩主久光が上山寺新昌院(現新照院町)の観音堂を再建した際、旧暦の6月18日に沿道に灯篭を掲げ、道の明かりにしました。これを見た檀家が灯篭を寄進したのが始まりとされています。

「六月灯」は八坂神社をスタートとして、鹿児島県内の神社や寺院で催され月末まで続きます。