身延山久遠寺の「御年頭会」は、日蓮聖人が身延山へ入山した次の年の元旦に、高弟や波木井実長公をはじめとする弟子、信徒たちが聖人の草庵に参集し、立正安国、天長地久などを祈願したという故事に由来しています。

 また、この祈願の時、波木井実長公が先祖の回向を聖人に請うたのにこたえて、聖人が馬に乗り波木井公の館に赴いて仏事を行なったという故事に由来して飛馬式(曳馬式)というものも存在します。

 これらの行事は聖人の没後年初の命日に当たる1月13日に行われるようになりました。