鬼来迎は「鬼舞い」とも呼ばれ、地獄の釜の開く日といわれる月遅れの盆の8月16日に広済寺で演じられる仏教劇です。地獄を再現し、仏教の因果応報の理法を説いたこの仏教劇の起源は800年前の鎌倉時代までさかのぼるといわれ、因果応報と勧善懲悪を説く全国唯一といわれる古典的地獄劇です。
1975年に、国の重要無形民俗文化財の第一回に指定されました。

地獄の責苦を物語る「大序(だいじょ)」・「賽(さい)の河原(かわら)」・「釜入れ」・「死出(しで)の山(やま)」の四段(当日の上演あり)の演目で、約1時間30分ほど演じられます。