三島の棒術と羯鼓舞(かっこまい)は、9月の最終日曜または10月の第1日曜日に開催される三島神社の祭礼で奉納されています。県指定無形民俗文化財に指定されていて、4つの伝承地区(三島神社の氏子)があります。

棒術は、六尺棒、刀、木刀、なぎなた、鎌、扇子などを持った演者が立ち会います。伝承では、かつて源頼朝がこの地を訪れた際に、お供の兵士の一部がこの地に土着したのが由来と言われています。
棒術の後には、雨乞いの意味を持つ羯鼓舞が奉納されます。かつて日照りに悩まされた農民たちが雨乞いを行ったところ、突如現れた龍神が雨を降らせた、という伝承が由来。龍神に見立てた三体の獅子が舞います。羽毛を密生させた竜頭を頭につけ、腹部の小太鼓を打ち鳴らしながら踊ります。