大阪府貝塚市にある水間寺で、毎年1月2日〜3日に行われている「千本搗き餅つき」は市の無形民俗文化財に指定された伝統的な行事です。

白い法被に海老茶の袴、緋襷姿の「若中」と呼ばれる男子たちが、8人1組で「餅搗き歌」を歌いながら2臼ずつ餅を搗きます。若中は水間地域の寺を支える各家の男子で、数え16歳になると参加できます。

起源は天平年間に行基が水間寺を建立した際、16人の童子の導きによって観世音菩薩が出現したことを祝って餅つき供養を行ったこととされています。

両日とも銭を入れたご利益のある餅まきが行われ、参拝客を賑わせます。