毎年7月14日に伏見神社で祇園祭が開かれ、岩戸神楽が奉納されます。那珂川には岩戸という地名があり、岩戸が落ちたという伝説があります。「岩戸神楽」は福岡の無形民俗文化財に指定されています。もともとは田植えが終わった農家の方々が集まって、一か月ほど練習し奉納するものでした。

今は専業農家も減ったため、保存会の方々が行っているそうです。神楽の舞は18番あり、清祓、神話、降神の神楽などに大別されます。なかでも「荒神」「問答」は、鬼が境内を勇壮に駆け回り、鬼に抱かれた赤ちゃんは元気に育つと言い伝えがある為、この日は小さな子供を連れた家族連れが多く訪れます。