1400年前から受け継がれ、2005年に県の無形民俗文化財に指定された「佐多御崎まつり」は、佐多岬にある御崎神社の「妹神様」が約17キロ離れた群の近津宮神社の「姉神様」に正月の年始挨拶に訪れるというストーリーがあります。

妹神様を乗せた神輿は、笹鉾に先導されて7つの集落を巡り2日間をかけて姉神様の元へと向かいます。道中には「どんひら坂」と呼ばれる最大の難所がありそこを通らなければなりません。獣道のような勾配が急な細い山道を、神輿を担ぎながら若者たちで慎重に山道を下ります。重い神輿をひっくり返さぬようバランスを保ちながら下るのは至難の業です。
2日目は近津宮神社で打植祭り、神舞が奉納され最高の盛り上がりとなります。