稲沢市祖父江地区で行われる「虫送り行事」は毎年7月10日前後の土曜日に行われます。

特徴的なのは、麦わらで作られる大きな実盛人形です。
これは、斎藤実盛が戦場で稲の切り株に馬の足をとられて落馬し、敵に討ち取られる際にそれを恨んで稲を荒らす害虫となり、その怨霊を鎮めるために行われたのが始まりと言われています。

日暮れ時になると高張り提灯を先頭に、実盛人形、松明と続き、水田の虫を追いながら集落内を練り歩きます。半鐘と太鼓の音と共に行列は進み、虫送り場に松明が集められると実盛人形を燃え盛る炎の中に投げ込み、虫送り行事は終了します。